書籍・雑誌

2013/01/25

猫は忘れない

東直己のすすきの探偵もの「猫は忘れない」を読みました。
タイトルは、アガサ・クリスティーの象は忘れないのオマージュかと思いますが、内容そのものも猫が忘れてなかった事がキーになっています。

相変わらず、すすきの界隈を飲み歩く俺、知り合いのスナックのママに旅行の間猫を預かることなり、引き取りに行った部屋でママが殺されているところから話が始まります。

結局、最後間近になってドタバタと解決?するのはいつものパターンですが、まあ、いつも通りの飲んだくれのオレにはホッとさせられます。

小説とは直接関係ありませんが、丁度アンドロイドタブレットNexus7を手に入れたところだったので、kindle上の電子書籍として購入してみました。
大きさ的に新書版(ビジネス書版?)位で重さも新書版位ですから、電車で読んでも丁度よくページ送りも片手で困らない程度でなかなか良かったです。
また面白そうな本見つけたら買っちゃいそうです。

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2012/04/30

探偵はバーにいる つづき

つづきです。

「探偵は吹雪の果てに」
・ひょんな事から昔の女に出会い、そして依頼された田舎町への伝言。地方の小さな街の都合と現状をつづります。前作でちょっとした出来事があり、その後、どうなるんだろうと思ったら、今作では、一気に十数年の歳月とともに、その回想が入り、ああやっぱりと。
個人評価:☆☆☆☆☆

「駆けてきた少女」
・初っぱなで刺されるところから始まり、とある少女を調べることになる”俺”。その後、話が二転三転し、結果、何が解決したのかしなかったのか、ちょっと混乱してしまいます。
個人評価:☆

「ライト・グッドバイ」
・行方不明になった女子高生の有力容疑者と友人になれと依頼される”俺”。気が向かないまま、ちょっとずつはまり込んでいく”俺”。
最初から犯人がわかっている状態でどう話をつないでいくかが見所です。
個人評価:☆☆

「探偵、暁に走る」
・ひょんな事で知り合った、作家の死をきっかけに詐欺グループを含む組織犯罪に巻き込まれる”俺”。最終的に絶体絶命の状態まで追い込まれるが。
あいかわらず、話のきっかけとは全く別の事件に巻き込まれていくことがこのシリーズの特徴でしょうか。「ライトグッドバイ」で出てきた、自衛隊上がりの絶世の美おかまが活躍します。
個人評価:☆☆☆

「半端者」
・大学生時代の若き日の”俺”。すすきのという街にとけ込んでいく様や、”桐原”、”ケラー・オオハタ”、”さくらば”といったシリーズのメインキャストや場所へのかかわりがつぶさに説明されます。お話自体は、事件というより、どうやって今の”俺”ができあがったかがメインでしょうか。
個人評価:☆☆☆

「旧友は春に帰る」
・初作「探偵はバーにいる」のモンローが突然連絡をよこすところから話が始まります。”俺”をふくめ、昔は絶世の美女だったモンローなど、50を過ぎた出演者たちの老いを乗せながら話が進みます。
個人評価:☆☆☆

と全11作。作品によっては、中盤の中だるみや、話が途中から変わってしまい、最初の事件はどうなった?的な展開も多々ありますが、個人的には、自分がすすきので飲むようになった頃から、現在のすすきのの状況をかいま見ることができる面白い作品の数々でした。

一緒に読んでるかみさんも、”この主人公、朝から、昼から酒が飲めて楽しい人生だよねぇ”って。たしかに、あこがれです。

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2012/04/29

探偵はBARにいる

昨年映画化され、舞台がすすきのということもあって気になっていた東 直巳の”すすきの探偵シリーズ”(このサブタイトルもうちょっとどうにかならなかったのか...)を読了しました。

シリーズ的には、全11作(長編10作、短編集1作)あり、最後に読んだ一つは、仕事の忙しさにかまけて時間がかかってしまいましたが、それ以外は、1冊1週間ぐらいのペースで読むことができる、面白いシリーズでした。

以下、あらすじ付き感想をまとめます。

続きを読む "探偵はBARにいる"

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2010/06/18

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

今さらですが、読みました。
普通に読み物として面白いです。自己啓発心の弱い私としては、ドラッカーなんて読みませんが、この本に散りばめられている、ドラッカーの「マネジメント」の抜粋は、普通に理解できます(というか、世の中のマネージャーさんは、たぶん読んでいるので多かれ少なかれ実践されているんでしょう)。

ストーリー展開としては、まあ、そこまでうまく行くことは無いだろうし、そこまで全員のモチベーションが高い組織(高く維持し続ける組織)は、そうそうあり得ないので、そういう意味での現実感はありませんが、「マネジメント」一辺倒では、現実感を損なうストーリー展開を高校野球の”女子マネージャー”という青春物にありがちな要素で最後まで飽きずに読みきれます。

会社帰りの電車の中で読み始めて、3時間ほどで読み終わりましたので、字面も内容も軽めの仕上がりなんじゃないでしょうか。

ちょっとラストシーンは、最初の展開から”嫌な予感”していた部分が的中し、タダでさえ老化が見える涙腺を刺激されてしまいました。

「ドラッカー」を読んだことの無い、マネージャーの方々にはおすすめの一冊というところじゃないでしょうか。

ちなみに、社会に出て20年以上たちますが、運悪く?”真摯”なマネージャーにはついたことがありません。
自身では、そうありたいとは思いますが。


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2009/06/11

クライマーズ・ハイ(原作)

ちょっと前に『クライマーズ・ハイ』の映画を観た話を書きましたが、知り合いでかなり酷評をしており、自分の評価と何が違うんだろうと思い、原作を読むことにしました。
原作を読むことで、映画中、疑問だった言葉(例えば”大久保連赤”とか)や、各キャストのしがらみの背景、原作との違いが見えてきて、あ~、本を読んでから観ると、もう少し面白かったかもと思いました。

この本、内容は、そこそこ楽しめるのですが、ストーリーの前提となる背景部分が多くて、これを映像化しようと思うと2時間半では、ちょっときつい気がします。映画を酷評した知人は、食い散らかしたようなストーリー展開と曰っていましたが、その観は否めません。また、脚本上、何らかのストーリーに組み込まれているらしいシーンも、その後触れられることなくエンディングになってしまいます。この辺、長尺に撮った物を編集で切り詰めてしまった観がぬぐえず、そう言う意味では、編集が雑な感じを与えているのではないでしょうか。

とはいえ、個人的には、映画を観た後の感想通り、日航機事故を記者側から観た、混乱や葛藤はある程度伝わってくるので、その当時を憶えている身としては、そこそこ楽しめることには違いはありません。

ただ、残念なのは、本の最後の方で出てくる、小さな命と大きな命の話は、この本の命題なような気がしますので、そこが割愛されてしまったのは残念です。

やはり、佐藤浩市のドラマ版も観た方が良さそうです。

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2009/05/18

海堂尊

この前から、海堂尊氏の本にはまってます。「チーム・バチスタの栄光」から始まり残すところ数冊でしょうか。この週末は、「ブラックペアン1988」と「ジーンワルツ」を読みましたが、「ジーンワルツ」の方は、子を持つ親として、たいへん興味深い一冊でした。
自分の子が五体満足、無事に生まれてくることの奇跡(確率的には低いというわけではありませんが)。受精から生まれ落ちるまで無事に育つことの困難さを感じさせます。
また、身近に不妊治療を行っている知人がいるせいもあってか、そのことに対する社会的問題提起も現実感を持って心に響きました。
また、それらの内容を知って、政府の少子化対策になんら現実味を感じない理由を知った気がします。

と、まあここまでは、まじめな感想のお話ですが、小説としては、シリーズ全体に面白く、もし、読まれたことの無い方に向けて、シリーズを時系列順に並べてみますので、その順番に読むとさらに楽しめるかもしれません。

ブラックペアン1988
高階院長が講師として初登場する他、田口、速水、島津といったおなじみの面々がチラ出します。たぶん、今後活躍するであろう”世良”さんが主人公でしょうか

ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて
この本は、未読ですがたぶんこのあたりです

チーム・バチスタの栄光
ご存じ白鳥&田口コンビものですね

ナイチンゲールの沈黙
白鳥&田口コンビ物ですが、ちょっと内容が暗かったです。。。

ジェネラル・ルージュの凱旋
タイミング的にはナイチンゲールと同時進行で白鳥&田口+氷姫こと姫宮が登場します

螺鈿迷宮
白鳥&姫宮が「桜宮病院」に潜入し、地域医療の闇を暴きます

イノセント・ゲリラの祝祭
白鳥&田口コンビが厚労省、司法と医療の問題に切り込みます(白鳥は官僚側だからコンビって感じじゃないかも)

極北クレイマー
地域医療と産婦人科医不足の問題を鋭くえぐります。姫宮がちょろっと出てくるのと、「螺鈿迷宮」からの話の続きがはじまります。

ジーン・ワルツ
「極北クレイマー」とのつながりを見せつつ、少子化対策と産婦人科の現状を冷徹に提言します。

以上、最初の方の「ブラックペアン~」と「ジェネラルルージュの伝説」は、完全に時間軸が離れていますが、それ以降の作品は、微妙にかぶっていうるような書き方がされています。登場人物も、入れ替わり立ち替わりな感じで書かれているので、その辺も気をつけて読むと楽しめるんじゃないでしょうか。
もちろん、上記の順番は、私の読んだイメージから付けた物ですので、確証はありません。もし間違いに気づかれたり、上記以外の本の追加があれば教えていただけると幸いです。
(「黄金地球儀」とかは、ブラックペアン~の後ぐらいかなとか)


いずれの本も、あくまでも、フィクションであることは前提ですが、医療(行政、司法を含め)の現状に対する海堂さんのメッセージが強く含まれていると感じます。そしてそのことが、各本を読み終わった後に感じる一抹(もっとかも)の不安となるんじゃないかと思います。

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2009/05/03

読書

知人から借りた「チームバチスタの栄光」、「ナイチンゲールの沈黙」、「ジェネラルルージュの凱旋」の三作を立て続けに読んで、ちょっと海堂尊氏の本にはまりました。

このGW、特に出かける予定もなかったので、28日に『イノセント・ゲリラの祝祭』を購入し、29日には読了。続いて30日会社に出たついで?に『極北クレイマー』を買って帰り、今日、読了しました。

ん~。初めにチームバチスタを読んで、面白い(変わった?)ミステリーだなぁーと思い、ナイチンゲールで、暗くてちょっと読み進めるのがきつい(苦しい)感じで、ジェネラルルージュでは、テンポのよい病院物なのでさくさく読めて、この辺でやっとこのシリーズっていうか海堂氏の本の目的がなんとなくわかってきて、イノセントゲリラで問題の根幹がどこにあるかを明確にし、極北クレイマーで地方への影響や医療事故の具体的な問題が何かを表す。

どの本も完結して居らず、相互に関わりながら(時間軸も)、一つの小説が続いているといった感じでしょうか。

いずれも読み終わった後になんとも言われぬ現実世界への不安感を心に残す作品となっています。


でも、このシリーズ(テーマかな?)に終わりはあるんでしょうか?

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それにしても、このシリーズの映画化はちょっとどうかなぁ。。。

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2009/03/14

チーム・バチスタの栄光

ちょっとした寄り道で、今更ですが、海堂尊の「チーム・バチスタの栄光」を読みました。
最近、すっかり古い文体の本ばかり読んでた所為と、内容の面白さもあって、ものすごく読みやすい。会社の行き帰りと、今日の休みの3日ほどで読了です。

白鳥の優秀さ過ぎな点と犯人がわかってからの流れのモッタリ感、あと犯人の意図が掴みかねる部分が気にはなりましたが、全般に一気に読める面白い本でした。

続けて、『ナイチンゲールの沈黙』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』も読み続けてみようかと思います。
もちろん、『昭和史発掘』の合間ですけど。

それにしても、『チーム・バチスタの栄光』の映画の方ですが、見ていないのでよくわかりませんが、田口医師を女性にしてしまうのはいかがな物かと。

阿部寛の白鳥は、なんとなくしっくり来ますが、田口医師は、佐藤浩市あたりがモッサリと演技して欲しかったかなと思いました。

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2009/03/13

昭和史発掘、えっ?

しつこいですが、『昭和史発掘』ネタです。

やっと、第四巻を読了し、第五巻目を借りてきて貰いました(かみさんに)。と、かみさんが一言、『それで終わりだよね?』。

『へ?』、図書館から借りている、昭和史発掘は、文庫版の新装刊版なのですが、Amazonでチェックすると全9巻となっています。その事を伝えると、『でももう貸し出しリストにその後無いよ』って。

それを横で聞いてた、娘が、『じゃあ、後は買うしかないね』って。だったら最初から買うっつーの!

まあ、なんとか読み続けられそうな雰囲気は醸し出しているので、買ってもいいかなとは思いますが、Amazonの中身検索で、目次をチェックしたところ、今回借りた第五巻から最終巻の九巻までは、全部2・26事件直接の話らしいんで、これまた、結構、辛い戦いになりそうです。

しょうがないからなけなしの小遣いで買おうかなぁ。。。

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2009/03/10

昭和史発掘、再開

しつこいようですが、昭和史発掘、再開しました。

前回に懲りて、一冊ずつ借りることにします。読むのが辛すぎるページは、斜め読みにしてるのに中々読み進めません。
でも、言葉では何となく聞き覚えのある、『天皇機関説』の意味や、当時の軍人の中にも、聡明で先見の明があり、暗殺さえされなければ、太平洋戦争の開戦にも影響があったかもしれない人がいたことなど、知ってるようで知らない昭和初期の様々な出来事が、ほんの少しですが垣間見えます。

なんとか、最終巻まで読了したいと思います。

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2009/01/14

昭和史発掘

以前から何度か手を出そうとしては躊躇していた松本清張の『昭和史発掘』。買うと、また、2巻目途中で終了。になるとさみしいので、図書館で借りて読むことにしました。
この『昭和史発掘』は、大正後期から二・二六事件までの昭和初期に起こった様々な事件を詳細につづった物なんですが、昨年(一昨年かな)読んだ下山事件の本とあいまって、ちょっと読みたいと思ってました。

昨年暮れに第一巻を借り、読み始めたのですが、


”漢字大杉!!”

1ページの2/3は、漢字じゃないかと思うくらい漢字が多すぎます。また、当然ですが、言い回しが古いので私の国語力(小五の娘に劣る。。。)では、流し読みでは理解に苦しみます。

結局、いつものベッドに寝そべりながら読む姿勢では、数ページで睡魔が襲ってきます。

それでも、内容的には、やはり興味がある部分もある(無い部分もありますけど)ので二巻目も借りることにしました。

でも、このペースじゃ、今年中に読み終われないかなぁ。

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