思えば、4年生の頃から学童が終わった事から通い始めた近所の進学塾。最初の入塾試験でひどい成績を取ったり、しばらく授業について行けなかったりしながらも、意外とすぐに、思った以上に良い成績を取れるようになりました。それも手伝って、5年生の秋頃の学校訪問で、”一応トップクラスの学校も見ておこう”と軽い気持ちで見に行った学校が親子ともに気に入ってしまい、あっさり第一志望としてしまったのが始まりでした。
その後、なんとなく上位クラスのまま5年生を終え、塾からもこのまま行けば大丈夫じゃないでしょうかと言われつつ、6年生へ。
塾の特講クラスもそこそこの成績で入ることができ、父子ともに、何となく安心感を持って、第一志望を確定させました(たぶん、当時から母親のみは不安に思っていたんでしょう)。
5年生の頃から続けていたYT週例テストは、引き続き6年生も続けていました。成績は、3、4回に一度は、成績優秀者のページに載れる程度。比較的、全教科平均的に取れるような成績だったので、その辺も当時の安心材料です。
夏の塾の合宿も終わり、秋口からの志望校別の特講クラスも入ることができました。特講クラスでは、たまにぽかミスもしつつも後半では、第二クラスの中堅といった成績で、安心は、できないものの後一歩という感じだったんじゃないでしょうか。
年末にかけて、毎週、月、水、金(たまに火 or 木)+ 土午後(YT週例) + 日(志望校別)、さらに終盤、土午前(志望校別 特別講義)が入ってきて、12月後半から、YT週例は、時間的に無理と判断し、辞めてしまいました。
お正月も12/31,1/1,1/2と正月特訓に出かけていきました。
塾側の体制としても、志望校別クラスに重心が向いてきて、校舎の授業は、これまでのまとめ的な内容に変わっていたようです。
と、ここ半年は、ほぼ塾にまみれて過ごしてきて、後は、夏の合宿で友達になった子から教わった”嵐”で気晴らしをしながら過ごしてきました。
1月に入ってからは、志望校別クラスのまとめテストでできなかった箇所の総ざらいやお試し受験(三校受けて2勝1敗。しかも初っぱな敗退)で調整しつつ、本番を迎えました。
2月1日の当日を終え、出てきた子供は、”できなかった...”でした。
・算数、時間が足りず最後までいけなかった。
・国語、想定していなかった物語問題が出てびっくり。
・社会、1月にさんざんやった地理はほとんど出ず、ほとんど手を付けていなかった近代史が結構出た。
2月2日、ダメ元で見に行った合格発表の掲示板に娘の番号は無く、その足で2日校の受験会場へ。午後は、親子面接という、大事な場面です。もちろん、子供は、午前中、親が結果を見に行ったのは知っているわけで、午後の面接に影響が出ないように教えるのはどうした物かと、胃の痛い想いで待合室に入りました。どうだった?と聞く娘に”ダメっだったよ”とさらっと伝える母親。”でも、3人に2人は落ちてるし、見に来ていた塾の先生にダメだったと言ってる人も結構居たから”と。
娘は、少し肩を落としていたようですが、直ぐに気を取り直して、受験後にお弁当を食べているときに仲良くなった子のところに戻らなきゃといって走り去っていきました。
午後の面接でも、ちゃんと気を取り直して質問に答えており、我が子ながら偉いなぁと感心したのもつかの間、逆に質問を振られた母親のあたふた振りが、子供の目から見てもやばかったようで試験会場からの帰り道、”ママ、あの答え方はないよ〜”大笑いしながら帰ってきました。
2月3日、先に3日校の受験に出かけた母子のあと、居間のテーブルに山盛りとなった塾のテキスト、志望校の名前の入ったテキストや”絶対合格!○○”とか入ったシールなどが散乱しています。
こういうのも少し片付けないとと思い、分類しながら、”正月特訓”とか、”土曜特訓”、”直前特講”の文字を見ながら、ああ可哀想なことをしたのかもしれないなぁと思わずにはいられませんでした。
もちろん、ここまでがんばって、第一志望に入れる子もいれば、だめな子もいるのは重々理解しています。でも、自分の子供のことを一番理解しているのは、親であって、自分の子がどういうレベルで、どういう学校に行けるのかを最終判断するのは、親であって塾では無いのだと今更ながら理解しました。
以下、自身としては、今後役立つことはありませんが、実感したことをまとめると。
・全国レベルで偏差値が70前後の学校の場合、試験問題に若干の方向性は、あるものの、知識レベルでは、YT週例などのカバレッジが高いテストにおいても、やはり、その程度の偏差値が必要とされる。
・志望校別のクラスは、それを前提として、志望校合格の確率を上げるための手段であり、ベースとなる知識の底上げは、別にやらなければならない。(もちろん、塾の予想があたれば、その部分だけでも合格率は上がるけど、そこは運)
・第一志望は、あくまで”第一”なので、第二、第三志望に向けてきちんと考えておくことが重要。
(うち子は、結局、第二、第三は、試験当日に行っただけです。でも、見た感じや在校生の雰囲気をそこそこ気に入ってくれたからまだしも、当人のモチベーションは、些細なことで影響されるので、ちゃんと事前に学校を見せるべきなんでしょう。母親が、学校を選ぶ基準として、娘が気に入るかどうかもちゃんと考慮していたのが功を奏したんだと思います)
成功体験でもありませんし、結果が出てからの話なのであくまで感想でしかありませんが、うちの子のように、出された課題は、きちんとやるが、それ以外は手を出さないような子が、偏差値65以上のレベルの学校を受けるのであれば、
・いくつかの塾が発行している、所謂、合格偏差値(合格率80%)近辺の成績の場合、その第一志望は、チャレンジ校として考える。
・最後の最後まで、全体的な知識レベルをあげる勉強方法を考える(志望校クラスのテキストより、塾校舎のまとめテキストに重点を置くなど)。
・志望校クラスの成績は、あくまで参考としてとらえ、ちゃんと最後までYT週例みたいなサンプル母数の多いテストの結果でレベルを判断する(あんな難しい問題はできなくても大丈夫みたいな塾の意見を鵜呑みしてしまっていました)。
・逆に同じ全国レベルの試験でも、合判は、あくまで参考にしか過ぎない。
と、ちゃんと自分の子供の性格と知識レベルを見分けて、志望校や塾自体を選択する事が重要なんじゃないでしょうか。そしてそれができるのは、塾の先生ではなく、やはり、親なんだと。
娘は、4月から二日に受けた学校に通うことになります(”ママの面接で落ちなくて良かったね”と突っ込まれていました^^;)。
結果だけで見ると塾の選択ミスって言う部分もあったかもしれません。しかし、志望校別クラスで仲良くなった友達(なぜかクラストップ近辺の子供達ばかり)との交流だけは、彼女自身の今後に役に立って欲しいなぁと願っています。
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